シアーシャ・ローナン、天才と呼ばれる子役時代の映画から現在まで

現在公開中の『ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語』に主演しているアイルランド人女優シアーシャ・ローナン。幼いころから役者としてのキャリアを築いてきた彼女のプライベートや過去の作品、恋人などについて紹介します。

シアーシャ・ローナンはアカデミー賞の賞レースの常連。子役時代から天才と呼ばれていた彼女の出演作をチェック♪
シアーシャローナンのプロフィール。どんな性格？身長や年齢は？
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シアーシャ・ローナンには現在恋人がいるの？歴代彼氏も調べてみました。

シアーシャ・ローナンはアカデミー賞の賞レースの常連。子役時代から天才と呼ばれていた彼女の出演作をチェック♪

9歳のころからアイルランドで子役として活動していたシアーシャは2007年、13歳の時に『つぐない』で映画デビューしました。これまでの13年の間に20本以上もの映画に出演し、4度もアカデミー賞にノミネートされた実力派女優です。どんな映画に出演してきたか、いくつかピックアップして紹介します。

『つぐない』（2007）

姉の恋人に密かに恋心をもち、また同時に嫌悪感も持っている多感な年ごろの複雑な少女の心情を見事に表現しています。自らの「強い思い込み」で愛する人たちの人生を狂わせてしまったことへのつぐないの物語です。シアーシャはこの作品でアカデミー賞助演女優賞やゴールデングローブ賞にノミネートされ、映画女優として注目され始めます。

『ラブリーボーン』（2009）

14歳の少女スージー(シアーシャ)が、ある日何者かに殺されてしまいます。あの世から「届かない声」を届けようとするスージー。スピリチュアル要素あり、サスペンス要素ありの映画です。父親の深い愛情がよく伝わってくる作品です。悲しいけれど心温まる、でも切なくもなってしまう、そんな作品です。1970年代が舞台ということもあって、ちょっとあか抜けない感じのシアーシャが可愛いです。

『ハンナ』（2011）

『つぐない』や『ラブリーボーン』では多感な年ごろの少女を見事に演じていましたが、その後にこれを見るととても同じ人間には見えません。元CIAエージェントの父に人里離れた山奥で父に育てられたハンナ。どうしてそういう風に育てられたのかは映画を見てのお楽しみです。現代版『ニキータ』みたいですね。何か国語も操り、アクションシーンもかっこいいです。

『グランド・ブダペスト・ホテル』（2014）

ウェス・アンダーソン監督のシュールなミステリーコメディ映画。アカデミー賞など世界中の数多くの賞を受賞している作品です。“グランドブダペストホテル”で起こった殺人事件の容疑者として、世界的に有名なコンシェルジュ「グスタヴ」の名前が上がります。真相を解き明かすため、絵画の行方を追って、グスタヴと彼の弟子ゼロは奔走します。シアーシャは菓子店の店員アガサとして出演しています。

『ブルックリン』（2015）

https://www.indiewire.com/2015/09/toronto-saoirse-ronan-on-why-the-real-heart-of-her-romantic-drama-brooklyn-isnt-what-youd-expect-58185/

アイルランドの田舎で暮らす少女がアメリカに移住し、ニューヨークのデパートで働き始めます。ホームシックになりながらも次第にニューヨークでの暮らしに慣れていき、自信をつけ、洗練されていく女性を演じています。よくあるシンデレラストーリーとは少し違いますが、悩み、人生の選択をしていく様子は現代の女性にも共通するところがあると思います。1950年代のファッションも素敵ですね。シアーシャってちょっとレトロなファッションがとてもよく似合うと思います。この作品で再びアカデミー賞主演上優勝にノミネートされました。

『レディ・バード』（2017）

https://www.insider.com/lady-bird-movie-reviews-2017-11

グレタ・ガーウィグ監督が、自伝的要素を盛り込んで描いたスマッシュヒット青春劇。こちらの作品でもアカデミー賞主演女優賞ノミネート！夢見がちな17歳の女の子クリスティン。自分のことを「レディー・バード」と呼ぶ彼女の友人関係や恋愛、家族や将来について語った物語です。シアーシャは子役としての活動が忙しかったため、高校に通うことができず、実際の女子高生の生活がよくわからなかったそうです。そのため参考にしたのが青春ドラマ。『サブリナ』や『セイヴド・バイ・ザ・ベル』をよく見ていたそうですよ。中二病拗らせちゃってハチャメチャをしている感じがすごくキラキラして見えます。この作品で共演したルーカス・ヘッジズはこう言っています。

「シアーシャは『ハリー・ポッター』には出ていないけれど、彼女は遥か遠くの魔法の世界を表すものなんだ。彼女の高校時代のボーイフレンドを演じるって考えたら、学校に戻るどころではなかった。彼女と会うのは緊張したよ」。「彼女は僕にとって思春期を意味するから。子ども時代に見た映画やテレビの中で、彼女は最も美しい人だったよ」。　　　　　出典：https://www.elle.com/jp/culture/celebgossip/a26899809/lucas-hedgws-190322/

共演者キラーですね！この作品ではシアーシャと同じく注目の若手俳優、ティモシー・シャラメとも共演していますよ！

『追想』（2017）

イアン・マキューアン(『つぐない』と同じ作者)が2007年に発表した小説『初夜』が原作です。この作品でシアーシャは若バイオリニストのフローレンスを演じています。舞台は1960年代のイギリス。フローレンスは、歴史学者を目指す青年エドワードと出会います。恋に落ち、結婚した2人はハネムーンに出かけて初夜を迎えますが…。お互いを思いやる気持ちはあるのに、続けられない関係。あんなことがなければ…と、とても切なくなる物語です。このあたりから「大人の女性」って感じが出てきていますね。子役出身の俳優は、そのイメージから脱却するのが大変だという話はよく聞きますが、シアーシャは実にナチュラルに変化していっていると思います。

『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』(2019)

そしてお待ちかね！アカデミー賞主演女優賞にふたたびノミネートされたこの作品。日本ではコロナ禍で公開が延期されていましたが、2020年6月にようやく全国公開となりました。今までも何度もドラマや映画化されましたね。今回はよく知られている「若草物語」ではなく、続編にあたる少女時代から大人の女性へと成長し、それぞれの未来を切り開いていく4姉妹の姿が描かれています。シアーシャは主演ともいえる次女ジョー役で出演しています。『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』についてはこちらをお読みください。⇒【2020】映画『若草物語』がようやく日本公開！※ネタバレあり

シアーシャローナンのプロフィール。どんな性格？身長や年齢は？

シアーシャ・ローナン(Saoirse Una Ronan)は1994年4月12日にニューヨークのブロンクスで生まれました。アメリカ映画によく出ているのでアメリカ人女優かと思っていたのですが、国籍はアイルランド。父親のポール・ローナンも俳優です。3歳のころにアイルランドに戻り、9歳から子役としての活動はスタートさせます。13歳で『つぐない』に抜擢される前は『ハリー・ポッター』のルーナ役のオーディションも受けていたそうです。残念ながらそのオーディションには落ちてしまいましたが、その後の活躍は目覚ましいものですね。ハリーポッターシリーズで役のイメージがついてしまうことを考えると、オーディションに落ちてしまったことは不幸だったとは言えないかもしれません。

子役時代からこんなに活躍しているのですから、かなりの努力家だということが想像できますね。2018年公開の映画『ふたりの女王メアリーとエリザベス』では役づくりのためにフランス語を猛勉強したとか。普段英語を話す役の時も、まずはその役の英語のなまりを分析するそうです。さすが、若い頃から名女優と言われるだけあって細かなところまでこだわって役作りをするんですね。多才で面白みがあり賢い女性を演じるのが好きだということですが、今までの役を見ていても全くその通り。現代の女性にエールを送ってくれるような役を選んでいるのかなと感じています。フェミニストに関するエッセイ集に寄稿したりもしています。

シアーシャは子供のころから女優として活躍していますが、実は監督業にも興味を持っているようです。シアーシャが主演した『レディ・バード』や『ストーリー・オブ・マイライフ/私の若草物語』でメガホンをとったグレタ・カーヴィグ監督からとても影響を受けているのではないかと思います。グレタ・カーヴィグ自身女優もしているマルチな監督さんですから。

グレタ・カーヴィグと　　出典：https://www.instagram.com/p/B5_mMASFL_D/

普段のシアーシャはわりとインドア派らしく、部屋で静かに過ごすことが好きなようです。家で読書をしたり(特に歴史書が好き)、編み物をしたり、料理をしたり。スポーツでは水泳やサーフィンをするのが好きだとか。普段たくさんの人に囲まれて仕事しているので、プライベートはマイペースに楽しめるものが好きなのかもしれないですね。

今年26歳になったシアーシャ。子役時代からグンと背も伸びて168 cmになりました。最初は透明感が合ってピュアな印象でしたが、最近はグッと大人っぽさも加わり、どんどん深みが出てきていると思います。