Netflixで放送中の大ヒットドラマ『梨泰院クラス』。今のこの不安定な世の中で、一生けんめい生きる若者の姿が、見ている人に力を与えてくれます。そんなドラマを作り上げたキャストやあらすじ、ロケ地について紹介します。
『梨泰院クラス』の読み方を教えて!あらすじ・原作・ロケ地を紹介
原作はチョ・グァンジン作のWebマンガです。舞台はタイトルにある梨泰院という街。「梨泰院」はイテウォンと読み、ソウルの中心にあります。マンガ『梨泰院クラス』の日本語版では『六本木クラス』というタイトルになっているとおり、国際色豊かで飲食店やクラブが集まっている、日本で言えばまさに六本木のような町です。
主人公のパク・セロイはまじめで誠実な父と二人で暮らす高校生。父親譲りの正義感あふれるセロイは、いじめを受けていたクラスメイトをどうしても見過ごせず、学校一のいじめっ子チャン・グニョンを殴って退学処分となってしまいます。さらに不幸なことにそのグニョンの父親の会社で働いていたセロイの父までもが職を失ってしまうのです。そんな度重なる不幸にも明るく立ち向かうパク親子ですが、つかの間の幸せな日々も一瞬で終わってしまいました。父親が事故で亡くなってしまったのです。しかも父の死はただの事故ではなく、チャン・グニョンによるひき逃げであるということが分かり怒りが抑えられなくなったセロイはグニョンを襲います。セロイは逮捕されてしまい、ひき逃げの証拠がないグニョンは逮捕されぬまま時が流れます。韓国ドラマあるあるですよね。そこまでどん底に突き落とすか?というくらい、一度とことん落とします。
2年後、刑期を終えて出所したセロイは、自分と父の幸せを奪った長家に復讐するために仲間とビジネスを立ち上げるのです。韓国版半沢直樹みたいな感じでしょうか。やられたらやり返す!100倍返しだ!それを暴力ではなく居酒屋ビジネスで!しかもこちらは至って健全な方法でライバルである巨大企業に戦いを挑むというのですから、見ているほうも感情移入しちゃいますよねー!長家が姑息な手を使って事業を妨害しようとすればするほど、負けるなセロイ!立ち上がれ!と応援したくなるんですよね。長家の会長チャン・デヒとは対照的に仲間を大切にし、ピンチも乗り越えていく姿を見ていると、あのいがぐり頭がカッコよく見えてくるんですよねー。不思議。
では、ドラマに出てくるロケ地で行ってみたいなと思ったところを紹介します。
★クルバム★(ドラマには出てこないけど)
この梨泰院には原作者が実際に経営する居酒屋が現在も存在しています。お店の名前は「クルバム」。クルバムは甘栗という意味ですが甘い夜という意味もあるそうです。セロイの店「タンバム」も甘栗と甘い夜という二つの意味があるそうですよ。セロイの髪型と栗つながりなのか…とここで気づきました。クルバムはタンバムのモチーフになったそうです。移転前のタンバムの店舗と雰囲気が似ていますよねー。
★タンバム(移転前)★
住所 서울 용산구 녹사평대로40길 59
★タンバム(移転後)★
「オリオール」という実際に存在するバーで撮影されたそうです。
ソウル駅のすぐ近く、南山タワーの麓にあるソウルを見渡せるレストラン(ビストロ)&バー&カフェ「ORIOLE」
眺めがよくて、ドラマで使われる前から人気のお店のようですよ。
『梨泰院クラス』のキャスト紹介① パク・セロイ役のあの人はだれ?
主人公パク・セロイ役を演じているのはパク・ソジュン!このドラマの1話を見たときの正直な感想は「パク・ソジュン!なんだ?そのいがぐり頭どうした?入隊?」でした。あの髪型でイケメンという設定の役。いや、かっこいいですよ、パク・ソジュンは。でもどうしてもあの髪型のパク・ソジュンがカッコよくは見えず…いくら原作を忠実に再現しているとはいえ… でも韓国ドラマのすごいところがここ!見ているうちにめっちゃカッコよく見えてきました。韓ドラマジックですね。
背が高くて顔が小っちゃくてスタイル抜群なので、モデル出身の俳優かと思っていましたが、俳優を目指してソウル芸術大学演劇科で学んでいたというバリバリの演劇人でした。
『梨泰院クラス』のキャスト紹介② イソとスアのファッション&髪型対決!
そんなパク・セロイを取り巻く女性たちがセロイの初恋の相手オ・スアとセロイに想いを寄せるチョ・イソの二人です。
オ・スアとは高校の同級生。転校したばかりのセロイは間もなく退学処分となってしまうため、スアと学校で過ごした時間は短かったものの、セロイの父が施設で育ったスアを幼いころから援助していたこともあり、セロイ、父、スアの3人で幸せなひと時を過ごしていました。セロイはスアのことが好きになりその気持ちを伝えていましたが、スアは自分の生活に精一杯で二人が付き合うことはありませんでした。
自分が育った環境から、必死にもがいて這い上がろうとするスア。時にはセロイを裏切るようなこともしてしまいます。そんなスアを演じたのはクォン・ナラ。
大人になってからのオ・スアもきれいですが、私は個人的にこの高校生時代の短い髪のオ・スアが透明感があって綺麗だなーと思います。正統派美女ですね。何度裏切られもスア責めず、一途に想い続けるセロイの姿が、またなんとも言えなかったです。
オ・スアはバリバリのキャリアウーマン。自分のキャリアのためなら、恨んでいるはずの長家の会長にも取り入る強かさを持っています。そんなスアですがファッションではガチガチのキャリウーマンっぽさをあまり出していません。
韓国のデザイナーJUUN.Jデザインの物やANDYOU、mojo.s.phineというブランドの物を多く着用していたようです。素敵なスーツファッションを見せてくれたオ・スアですが、2話で着ていたピンクのセットアップスーツだけはちょっと…と思いました。全身ピンクで林〇〇ー子みたいに見えたのは私だけでしょうか。
そして、もう一人の女性がチョ・イソ。IQ162!高校生にしてSNSインフルエンサーであり、そしてソシオパス(反社会的パーソナリティ障害を持った人)とも診断されている少女。そんな彼女はセロイと出会い、なかなか振り向いてくれないセロイに身を捧げるという…こちらも一途!自分の成功のためなら人を陥れることも平気な彼女ですが、どこか一本筋が通っているところもあるんですよね。セロイと出会い、そんな彼女も少しずつ他者を認めることができるようになっていきます。
チョ・イソ役のキム・ダミはパク・ソジュンの隣に立っていた時は小柄な女性の印象でしたが、意外なことに170㎝もあるそうです。その身長とスタイルの良さを生かして、学生時代はモデルのバイトもしていました。どうりでドラマ内でも個性的なファッションを着こなしていたわけですね。
ヘアスタイルもキャラクターに合っていていい感じでしたね。後半、髪を黒くしてロングにしていました。印象がずいぶん変わりましたよね。私は前半のイソのボブ&バイカラーのヘアスタイルが好きです!
イソもスアもセロイも、このドラマに出てくる人たちのファッションがどれもおしゃれでカッコいいですよね。でも外のシーンを見ていると(特に夜!)みんな耳が真っ赤になっていたので、相当寒かったのではないかと思います。おしゃれにも忍耐が必要なんだな…なんて思いながら見ていました。
『梨泰院クラス』のキャスト紹介③ タンバムの仲間★ヒョニ、スングォン、トニー
最愛の父を亡くしたセロイにとって、タンバムの仲間は家族同然。そんな仲間たちを紹介します。
★マ・ヒョニ★
タンバムではキッチン担当。トランスジェンダーではじめはそのことを隠していますが、テレビ番組で長家のメニュー開発者と対決した時にトランスジェンダーであることが暴露されてしまいます。でもそこで開きなおってカミングアウト!ドラマの中でも「別に男だろうが女だろうがいいんじゃない?ヒョニはヒョニ!」という自然な流れが出来上がっていきましたよね。演じたのはイ・ジュヨン。『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』などにも出演しています。
★チェ・スングォン★
元やくざでセロイとは刑務所で「同じ釜の飯を食べた」仲のスングォン。けんかっ早いですが情に厚く、またセロイへの忠誠心も誰よりも強く持っています。ヒョニとの掛け合いが夫婦漫才みたいで可愛いですよね。スングォン役の俳優、リュ・ギョンスはドラマの中でもセロイの弟分的存在ですが、ドラマの外でも「パク・ソジュン兄さん」と呼んでいる仲だそうです。15歳でデビューしたというのですから、結構ベテランの俳優さんなんですね。ドラマの中で前髪を上げていると、セロイより年上にも見えたりしましたが、こうやってみるとまだピチピチの28歳ですね。
え?28はピチピチじゃない?
★キム・トニー★
原作では登場しないこの役。刑務所帰りのセロイ。孤児院育ちのスア。ソシオパスのイソ。トランスジェンダーのヒョニ。元ヤクザのスングォン。と社会のはみ出し者ともいえる仲間に加わったのは見た目は外国人、中身は韓国人のトニーです。クラブに行けば「外国人は入店お断り」と入れてもらえず、店に外国人客が来れば「英語話せるでしょ?」と見た目で判断されてしまうトニー。でも純粋で前向き、そして頑張り屋さんのトニーはどんどんタンバムの仲間になじんでいきますね。それにしても、あの資産家おばあさんの孫だったなんて驚きです。トニー演じるクリス・ライアンはアメリカ出身のモデル兼ミュージシャン。音楽プロデューサーとしても活躍しています。ドラマの出演はまだ少なく、これから活動の場を広げて活躍していくのではないかなと思います。モデルということだけあって、インスタにもかっこいい写真がたくさんあります。
『梨泰院クラス』はostも素敵♪主題歌を歌っている歌手はだれ?
梨泰院クラス、主題歌の曲調がすごくエネルギッシュで前向きな気持ちになれる感じですよね。タイトルもそんな気持ちにぴったりの『Start (邦題:始まり)』。Gahoという歌手が歌っているのですが、2018年にデビューしたばかりだというのにすでに『皇后の品格』『私の恋したテリウス』などのいくつものドラマのostに参加している売れっ子ミュージシャンです。
[arve url=”https://youtu.be/e70UpM-blQg” /]
この曲を聴きながら梨泰院を闊歩したいですね!
いかがでしたか?
梨泰院クラスを見ながらお酒を飲んでいたら、めちゃくちゃ韓国に行きたくなりました。早く行ける日が着ますように!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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